2013年6月9日

CYCLE AID JAPAN 2013 (その1)

東日本大震災から一年半以上が経ったいま、
被災地に関する報道が以前に比べると少なくなり、
徐々に世間の興味関心が薄れはじめることが危惧されます。
しかし、被災地の復興はまだ途についたばかりです。
「被災地を忘れないで欲しい」「一人でも多くの人に来て欲しい」。
そんな強い声を、東日本エリアへの観光客の減少や風評被害により、
深刻な経済被害を受けている現地からは頂いております。
2012年、被災した各県を自転車で巡ることによって
自転車だからこそ体感できる東日本の魅力を参加者に味わってもらい、
さらに、その魅力を少しでも多くの人に発信していくことで
少しでも東日本エリアの復興に役立てることができたら・・・。
そんな願いを込めて「CYCLE AID JAPAN 2012」を立ち上げました。
2013年は、被災地のさらなる復興を応援するため、
特に被害の厳しかった岩手県、宮城県、福島県を走り、
さらに、最終ゴールである福島市では現地の方々とサイクリストの
みんなでつくる「グランドフィナーレin福島」も開催します。
あなたの走りが復興へのチカラです。
「CYCLE AID JAPAN 2013」への
サイクリストのみなさまのご参加を心よりお待ちしています。

――CYCLE AID JAPAN 2013 公式サイト「本大会の趣旨」より。

というようなイベントが開催され、今回参加してきた次第。
復興支援!というような明確な目的意識があったわけではないのだけれど、友人が参加するというのでお供したという感じ。

自転車は今まで個人で勝手に走って楽しんでいただけで、レースはもとよりセンチュリーライドなんかのイベントにも参加したことはなかった。
でもいろんな人と交流できるし、面白いだろうなあと思ってはいたから、いい機会だったと思う。

さてこのイベント、数日間に渡って開催され、いくつかのコースが用意されている。
参加者はそれぞれ好きなコースを走れるという形式だ。
それで私がどこを走ったかというと、「6月8日 白河~会津若松 90kmコース」。福島県ね。
コース選択は、元々参加しようとしていた友人に一任してた。

で、スタートはもちろん朝から、ということで福島には前乗り。
輪行だ!

輪行するときの旅に出る感、すごくいい。
輪行袋は新品のコクーンだよ。かたくなる!
今まで使ってた輪行袋がもうボロボロだったんで新調したところだったんだ。
コクーンは前輪外すだけだからあっという間に準備できるところが素敵。ただし自立は難しい。

在来線を乗り継いで移動。
埼京線に乗ったら最強すぎて最強に窮屈だった。

もう新幹線が快適過ぎる。

座れるっていい。
まったりと、天気は大丈夫かなあとか、コースはどんな感じだろうとか、ご飯は何を食べようとか、いろいろ話してた。
そうこうするうちに、新白河駅に到着!

新幹線を降りて……
改札を抜けて……
駅を出る……!

うぉおおい雨降ってんじゃねーか!( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン

天気予報は怪しかったけれど、到着早々これはつらい。
小雨とかじゃないんだもの。本降りよ本降り。
宿泊先のホテルまでは近いものの、濡れることは覚悟しなくてはならない。
輪行袋担いで歩くわけにもいかず、綺麗にしていた自転車を早速汚すことに……('A`)

べっちゃべちゃでホテル着!

フロントの人に相談したら、部屋に自転車持って行っていいよってことだったので遠慮なく。
今までの経験上、ホテルとか旅館とか、自転車の置き場所を相談するとみなさん親切に対応してくれて、さすがだなあって思う。
ありがたいことです。

さて、時刻は18時過ぎ。
良い感じにお腹が空いてきたぞーってことでお店探し。
といっても雨は降ってるし傘はないしで、遠くにはいけないねえって話。
Google Mapsさんにお伺いを立て、食べログさんに情報を頂き、情報化社会の神になった気分でお店を選ぶ。
まあホテルの隣のとんかつ屋さんなんだけれども(^q^)

でもここが美味しかったんだ!

ヒレカツ定食。
値段はあれ、いくらだったかな、1800円くらいしたよね。_(:3ゝ∠)_
ビールも飲んだし余裕で2000円オーバー。
えらいことになってるけど旅先でケチっても面白くないし、他にたいして店があるわけでもないし、いいんだよ!
自分を説得する技術の高さには定評がある。

そしてなぜかここでは彼女がどうのという話になり、BBAに興味はねーんだよ、みたいなあれであれしてあれだった。
やれやれ。

そんなことより明日のイベントなんだよ今回の趣旨は!
まだ当日にもなってない。
期待は膨らむし、まともに走れるかあやしいし、天気は不安過ぎる前夜。
経験のない「集団走行」っていうことに対しても未知の部分が多くってそわそわしちゃうところ。
いろいろ考えてしまうけれど、睡眠不足で臨むのだけは避けたかったから、0時前には消灯。
布団の中でもぞもぞしながら夜は更けていく。
明日はどんな一日になるやら。

(つづく)

2013年6月2日

秩父1泊ライド(その2)

(承前)

秩父に着いたところで、ちょうどお昼時。
ここまで補給食しか食べてないわけで、非常にお腹が空いております。
しかし秩父ってなにが有名なんだ……?
よく調べもせずにやってきた私はすぐさまGoogle先生に頼ります(いつもお世話になっております。

すると、なにやら「豚みそ丼」なるものが有名っぽい雰囲気。
お店の位置もさして離れておらず、これは行くっきゃないでしょうということに。
「野さか」っていうところだった気がします。

しかし行ってみたらお客さんいっぱい。順番待ち。
そういえば日曜の12時過ぎなんだもんねえ。そりゃあ1週間で一番混むよね。
どうしようかと逡巡したものの、他のお店を探す気力もあんまりなく、まあいいかと待つことに。

……どれくらい待っただろうか、30分以上は待った。1時間はさすがに待ってないと思う。

名前を呼ばれて入店。
食券を買い、おばちゃんに渡して待つことしばし。


キマシタワー!!!

食い物にありつけた興奮とあまりの空腹のため、ピントが合っていません!!!
やったあ!

写真もそこそこに、どんぶりにがっつく私。
無言でモリモリ食べます。(ぼっちだから当たり前です)
いやね、もう旨すぎたよね。
空腹なんでだいたいなんでも美味しいわけだけど、多分これはそうじゃなくてもきっと美味しい。
ていうかこの見た目で美味しくないわけないじゃない???
無心で食べました。
そしてあっという間に完食。ごちそうだまでした!

さて、お腹は満たされました。
お宿のチェックイン時刻まではまだすこし時間があります。
計画通りここで巡礼タイムです。

と言っても、事前にほとんど調べてきてないという有様。
わかりやすい場所を回ります。


一番最初に「見たことある!」と思ったここ。
単なる線路脇だけど、そこにめんまを幻視する。


秩父橋。
自転車置いてるのが旧秩父橋で、奥に見えてるのが新秩父橋。
橋の上から下を見下ろしましたが、まあ、落ちたら死にますね(真顔
欄干に登るとか無理過ぎる。いやしませんけど。


そんで羊山公園。
ここはOPに登場しています。
非常に眺めがよくって、さっきの秩父橋も見えてます。


あと、羊山公園だからって羊がいる。
ちっとも近寄って来ません(^q^)
やつら餌にしか興味を示さねえ……

結局、回ったのこれだけw
羊山公園でウェーイが騒いでるのをのんびり眺めてたらチェックイン時刻が迫ってた。

あまり離れてるわけでもないけれど、ちょっと早めにお宿までやってきました。
今回お世話になるのは「新木鉱泉旅館」さん。
泊まるならどこがいいかなーと思ってネットで調べてたら、口コミがとてもよかったので気になった次第。
元々はビジネスホテルとかでいいかなと思ってたけど、でもせっかくだし温泉入りたいしってことで。

実はここ、普通のお部屋だとまあそれなりにいいお値段するんですよね。
でも数部屋だけ、すごく古い部屋があって、トイレとか洗面台とかないけれどその分安いっていうプランがあったのです。
家族連れとかだとちょっと厳しいかもしれないけど、私みたいな男ぼっちならなんの問題もない。大歓迎。


こんな感じ。
創業当時(180年前)から現存するお部屋だそうで。
すごく時代を感じる。
でもお掃除は当然しっかりしてあって、別に汚いとかそういうことはなく、実に快適。
ここで寝れるのかと思うとすでに満足気ですが、間髪入れず温泉へ直行します。
私が汚いですからね(´ω`;;;)

温泉は、鉱泉旅館というからには鉱泉なのであって、若干滑りのある泉質。
お肌とぅるんとぅるんになります。
温度はあまり高くなくて、個人的にはちょうどいい感じがしました。

毎度のことだけど温泉ってば回復効果はんぱない。心身共に癒される。
自転車からの温泉ってもう本当に最強だと思うのね。
やったことある人ならきっとわかるはず。

さて、きれいさっぱりしたところで再び部屋に。
350mlで200円の高級なっちゃんをgkgkしていると、猛烈に眠くなってた。
睡眠薬入りかと疑ったけど、ただ単に寝不足のところに運動したからだった。
気づいたら寝てた。
湯けむり殺人事件もかくやというほどの行き倒れっぷりで畳に突っ伏してましたね……
んで、もうすぐ夕食の時間じゃねーのと思っていたら、タイミングよく夕食が運ばれてきました。


おおおおおお。
これが初期の配膳。しゅごい。
ここにさらに、次々と料理が運ばれてくるのだ……!
しばらくお料理写真で記事面積を稼ぐよ。


前菜。


お刺身。


岩魚(だったはず)の塩焼き。


「みそポテト」とか説明された。


玉ねぎをなんかクリームで煮て柔らかくなっててこう、そういうあれ。


煮物。


天ぷら。


お肉だぁあああああああああああああああああああああああああああ


うどん。


デザート!

すごくね?
この他にも、ご飯とお吸い物がついているという。
苦しくなるくらい食ったわ……
そして全部美味しいっていうね……
普段こんな上等な食事しないから感動しちゃったよねえ。

わりと贅沢しておりますが、これには訳がございまして、とくに狙ったわけではないんですがこの日、誕生日だったんですよねw
だからまあ、これくらいはいいんじゃないのって自分を説得した。
ぼっちだからセルフサービス()

幸福に身を委ねていると、また眠くなってきた。
全力で眠い。
これはもう起きててもしょうがないなと思って、さっさと歯磨きしてTwitterして寝てしまったw
21時半くらいだった気がする。

明くる朝、6時起床。
そういえば旅館に泊まっていたんだったなあとか考えながらもぞもぞする。
朝食は8時からってことで、それまでにもう一度温泉へ。
朝風呂キモチィイイイイイイイ
ガッツリ寝たのもあってスッキリ爽快。

そんで一旦部屋に戻ってお茶飲みながらマッタリして、8時。
大広間に朝食を食べに行きます。


これが朝食!

すごくね?(2回目
朝からこんな素敵な食事しちゃっていいのかしらん。
至福のひとときですなあ。
うまいんだもんなあ、また。
切り干し大根の胡麻和えっぽいものがめっちょ美味しかった。
食事が美味しいとそれだけで評価はうなぎのぼる。

そうそう、この旅館、口コミがいいと言ってましたが、うなずける充実ぶりでしたね。
温泉と料理は前述のようにとてもいい。
あと、仲居さんの対応がすごくよかった。
常に笑顔で丁寧に気持ちよく接して頂きました。
こっちはいつものようにキョドっていたはずですが、さすがプロですね!

こんないいとこに泊まれてよかったなあと思いながら、チェックアウトを済ませます。
10時。あとは帰るだけw
昼頃までもっと見て回っても良かったんだけど、帰宅ラッシュの時間に捕まりたくなかったから早々に撤退。
来たときの道を逆順に進む。

峠を越えてえっちらおっちら。

90km程走り、無事帰宅。

うーん、楽しかった。
全部楽しかった。
久しぶりにこういうことやったから、忘れかけていた何かを思い出したような感覚。
また走りたいって思ってしまう。
そういうもかもしれない。

多分、近いうちにまた旅まがいのことやりそう。
気がつくと「次はどこに行こうか」って考えてるから、可能性は高い。
もっと遠くまで走れるようになったら、選択肢も増えて楽しいよね。がんばるぞーい。

グダグダですが終わりです/(^o^)\